噛み合わせ

噛み合わせ治療について

噛み合わせ治療について

当院の噛み合わせ治療の特徴

顎関節に何らかの異常がある場合、顎関節症となりますが、その病気の状態はさまざまです。お口を開くときに痛みがあったり、音が鳴ったり、閉じるときに閉じにくかったりと。

噛み合わせだけが原因ではなく、足や腰、首などのコリやゆがみが影響していることもあります。すぐに歯を削ったり、マウスピースを作ったりするなどの治療ではなく、原因となるような全身の状態がないか詳しく確認しながら治療を進めていきます。

噛み合わせが悪いと
体に及ぼす悪影響

  1. 肩コリ
  2. 首のコリ
  3. 頭痛
  4. 歯や顎の痛み
  5. 胃腸への負担

上記のすべてが、噛み合わせや顎関節症の治療によりすっきりと改善できるとは限りませんが、わずかな治療で解決することもあり、言葉だけではなかなか表現できない状態です。実際に噛み合わせや顎の状態、姿勢なども確認して改善を期待するには適切な治療が必要です。

こんな方は噛み合わせ治療が必要?

  1. 口の開け閉めで顎が痛い
  2. 口が開けづらい、閉じづらい
  3. お口の開閉時に顎からカクカク音がする
  4. どこで噛んだらいいのかわからない
  5. 舌や頬を噛みやすい

噛み合わせ治療の流れ

噛み合わせ治療の流れ

どういった時に、どういったトラブルがあるのかを精査します。レントゲン検査や型取りを行い、歯並び噛み合わせを模型上で診査することもあります。

姿勢や足(足首の捻挫、ひざの損傷など)、腰痛、首(むち打ちの経験)なども参考にお口の中以外の問題を洗い出し、対処改善の有無をチェックします。実際に歯を削ることやマウスピースが必要なのかの診断はその後になります。

噛み合わせの調整方法

歯の形や上下の接触に問題があると判断した場合は、本当に少しずつあたりを確認しながら調整をすすめます。

患者様ご自身でしかわからない感覚もありますし、その場で改善を実感できる場合もあれば、後日わかることもあるため、歯を削って調整する場合は、慎重に慎重に行っていきます。また、歯は削るだけではなく、コンポジットレジン修復治療を応用して異常にすり減った部分に盛り足して改善を期待することがあります。

歯ぎしりについて

歯ぎしり

歯ぎしりとは

歯ぎしりと聞くと、ギリギリガリガリと寝ている間に音が鳴るイメージだと思いますが、カチカチと噛んだり、グッと食いしばったりも歯ぎしりです。

日中、夜のギリギリガリガリ音がする歯ぎしりを再現することはできません。音が出るほど強くこすることができない、それ以上は危険だと体が制御するからです。寝ている間は、制御がうまく働かないんですね。

歯ぎしりが起こる原因

はっきりとはわかりません。ストレスが原因でしょうか。ストレスというのはマイナスのイメージですが、変化はすべて「ストレス」となりえます。

新しい永久歯が生えてきたことや、歯の治療をしたりお口の中の変化もそうですが、枕が変わったり、気温が変わったり変化は常に体にとってはストレスですから、なくすことはできませんね。上手く付き合うことが重要ですね。

歯ぎしりを放置すると
起こる二次障害

歯への障害

歯が真っ二つに割れてしまった方を治療させていただいたことがあります。治療といっても、完全に割れていたので大変残念ではありましたが、その方のその歯は抜歯するしかありませんでした。

割れるまではいかなくても、すり減ったり一部が欠けてしまったりすることはよくあります。体の中で一番硬い歯が欠けるほどの力です。いろんなトラブルが生じます。

歯の周りの組織への影響

歯ぎしりはその歯にかかる力故に、歯を通じて歯の周囲の組織、特に歯を支えている骨に影響がでます。歯肉の形が変わることもあります。自分の力が原因だけにやっかいです。

上手にコントロールして、大事に至らないようにしなければなりません。頬にある咬筋が肥大する場合もありますので、エラが張ったような顔になるかと心配する方もいらっしゃいます。

顎関節への障害

歯ぎしりや食いしばりは強い力によりますので、顎関節に影響が出ることがあります。ただ、顎に症状がある方すべてが歯ぎしりや食いしばりがあるわけではありません。顎関節の問題もはっきりとした原因が不明です。

根本的な原因追及、改善が困難である以上、対症療法でとことん大きなトラブルに発展しないようにしなければなりません。

歯ぎしりのセルフチェック

  1. 朝起きた時に顎がだるい
  2. 強く噛み合わせると痛む
  3. 冷たいものが染みる

歯ぎしりの種類

歯のこすり合わせ:
グラインディング

特徴的な睡眠時のギリギリやガリガリといった音が鳴ります。中には自分の音で起きてしまう方もいるようです。歯の形がすり減ってしまい気がつく方もいらっしゃいます。

歯の噛みしめ:クレンチング

噛みしめているため、顎関節の痛みや頭痛、肩こりなどが引き起こされます。また、歯周病の方は、症状が悪化することがあります。歯そのものも染みるなどの症状を伴うことがあります。

歯を鳴らす:タッピング

カチカチと音がなります。歯が欠けてしまったり、すり減ったりします。

歯ぎしりに対して行う治療

歯肉のマッサージを行い、リラックスさせます。そのうえで、噛み合わせの調整を行ったり、夜間就寝時しようするマウスピースを作製したりすることもあります。

また、咬筋が肥大しているような状態では、ボツリヌス治療(保険外)を行うこともあります。

歯ぎしり治療の流れ

  1. 問診確認
  2. 必要であれば各種検査
  3. 口腔内の精密検査
  4. マウスピースの作製・装着
  5. 咬合調整
  6. 経過観察