予防歯科

予防歯科とは

予防歯科では、虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、それらの病気を予防するための治療を行います。

病気になってから治療をしたとしても、失ってしまった歯や歯ぐきは元には戻りません。だからこそ、しっかり予防していくことが大切なのです。

歯が黄ばむ原因は?

歯が黄ばむ原因は、食べ物、飲み物、タバコなどによる着色汚れなどが主なものですが、歯の表面(エナメル質)が酸蝕症などで薄くなると歯の内部(象牙質)が透けて黄色く見えることもあります。

歯磨きが十分にできていないことで歯垢(プラーク)が溜まりセルフケアでは除去しがたい汚れ、黄ばみとなることもあります。

歯石・バイオフィルムとは?

歯石とは

歯石とは、主に歯垢に唾液中のカルシウムが沈着して石のように固くなったものです。

この状態になると歯ブラシで磨いても取れません

バイオフィルムとは

バイオフィルムとは、歯の表面にタンパク質の膜ができ、そこに細菌が何層にも堆積したものです。歯の表面のぬるぬるしたものがバイオフィルムです。

この部分にさらに細菌が付着し、歯周病、カリエスへの罹患への入り口となっていきます

予防歯科とは

当院の予防歯科の特徴

エビデンスに従った予防歯科の治療方針を患者様に提供しています。

最近の研究で歯科疾患は全身疾患との関連がエビデンスを伴って判明してきています。

予防歯科は単なる虫歯・歯周病予防だけではなく成人病等の予防の入り口として重要なものとなってきています。

特徴①歯科衛生士が多数在籍

クリーニング治療の担い手は、歯科衛生士です。

当院には多数の歯科衛生士がいることで、クリーニング治療の予約がスムーズに行えます

定期的に勉強会等を行い、経験の浅いスタッフでも満足していただけるクリーニング治療を提供できるよう研鑽を積んでおります。

特徴②新しい器具機材が豊富

クリーニング治療の器具機材は常により良いものが開発され発売されております。

歯の状態によって適切に使い分ける必要があるため、様々な器具機材を取り揃えております。

クリーニング治療について

歯に沈着した歯垢・歯石を専門の器具、機械で除去します。

喫煙や歯周病の状態、カリエスリスク、全身疾患との関わりにより、通うべきペースをご提案させていただきます。

歯ブラシ、フロス、歯間ブラシの使い方も、その人その人にあった道具を歯科衛生士がアドバイスさせていただいております。

クリーニング治療は
どのような方にお勧め?

過去にむし歯や歯周病で苦労した方だけではなく、今は何も症状がなくて自慢の歯であったとしても、老若男女問わずすべての方にお勧めします。

自分ではきれいにできないところ」を当院の歯科衛生士に任せていただき、つるつるのつやつやにしてみませんか?
みなさんに一度体験していただきたいです。

クリーニング治療のメリット

一番は、歯だけでなくお口全体がすっきり、さっぱりすると思います。美容院でシャンプーを丁寧にしてもらった後のような感覚です。

歯の表面がつるつるになり、パッと明るい印象を受けます
歯の表面からセルフケアでは除去しきれてない歯垢(プラーク)が無くなり、むし歯や歯周病のリスクを下げるだけでなく、口臭対策にもなります

また、汚れに隠れてしまっている小さなむし歯や歯周病の初期の状態を発見することにもつながります。

当院のクリーニング治療
メニュー

(1)精密スケーリング

歯についた汚れ、歯垢(プラーク)、着色、歯石等を、拡大鏡(ルーペ)を使用して超音波スケーラーといわれる機械を使用し丁寧に取り除いていきます。

肉眼では見落としてしまう小さな歯石も細心の注意を払って除去していきます。

予防歯科とは

(2)つるつやPMTC

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、訳すと「専門家による機械を使った歯の清掃」という意味になります。

専用の機械とブラシ、研磨材等を使用して歯の表面についている着色や歯垢(プラーク)を、拡大鏡(ルーペ)を使用して徹底的に除去していきます。
スケーリングは点、あるいは線で歯の表面をきれいにしていくのに対して、PMTCでは面できれいにしていきます。
つるつるのつやつやを体感していただきたいです。

あくまで歯のクリーニングなので、ドリルなどで歯を削ることはありません。普段の歯磨きでは除去できない汚れが取れますので、爽快感を味わうことができます。

バイオフィルムは約3ヶ月で再生されると言われていますので、定期的なPMTCをお勧めしています。

(3)ジェットクリーニング
(エアフロー)

ジェットクリーニングは、歯の表面に専用のパウダーとジェット水流を吹きつけながら着色や歯垢(プラーク)を除去する方法です。

口の中が粉だらけになりますが、スケーリングやPMTCの器具では対応できないレベルの汚れを取り除き、きれいにすることができます。

フッ素塗布

(4)フッ素塗布

医院で歯に高濃度のフッ素を塗布します。 フッ素を定期的に歯の表面に塗布する事で、虫歯になりにくい歯を育てていきます。

十分な効果を得るためには、年に3~4回のフッ素塗布を行うことが理想です。

フッ素の3つの効果

  1. 歯質の強化する:歯のエナメル質を硬くすることで、虫歯の原因菌が作り出す酸に強い歯を作っていきます。
  2. 再石灰化作用を助ける:酸で溶けてしまった虫歯になりかけた部分をもとに戻す、唾液の再石灰化作用を助けます。
  3. 虫歯原因菌の活動を抑える:虫歯の原因菌の活動を抑えて、歯を溶かす酸が作り出される量を抑制することができます。

定期検診について

虫歯や歯周疾患の早期発見や全身疾患の早期発見につながり、疾病が早期に発見できるため、侵襲の少ない処置が可能になることや治療の選択の幅が広がるメリットがございます。

定期検診は個人の状態により変わりますが、3ヶ月から6ヶ月のペースで通って頂くのが概ねの目安になります。

定期健診メニュー内容

  1. レントゲン検査
  2. 口腔内写真撮影
  3. 歯周病検査及び必要と考えられる処置

定期健診の流れ

問診
レントゲン撮影
口腔内写真撮影
臨床症状の確認
歯周検査
クリーニング
必要に応じて治療