2018.3.4 知っていますか?お口のこと~食育からむし歯予防まで~

2018.3.4 知っていますか?お口のこと~食育からむし歯予防まで~

四日市の歯科医療センター研修会に参加してきました!!

講師の先生は東北大学大学院 歯科学研究科 歯学部 口腔保健発育学講座 小児発達歯科学分野 教授の福本敏先生です!

第一部は一般の方向けだったので、とても簡単にわかりやすく、むし歯と食育のことについて学ぶことができました(*^^*)

歯並びのことを考えると、指しゃぶりは3歳まで(理想では2歳)にやめておきたいこと
今の子どもは糖分を取りすぎていること、間食の回数と虫歯のリスクは比例するので、なるべくだらだら食べをしないこと、
また、ジュースを一回飲むことは一回の間食になるそうなので、注意が必要です!!
噛むことで、満腹中枢を刺激して食事量をコントロールでき、エネルギーも消費できるので、肥満を防ぐことができます!
よく噛み食事をすることで、脳を刺激し、学習能力が上がるそうなので、勉強中にガムを噛むことはオススメです!

第二部は
「う蝕予防の新しい考え方~明確な目標を持ったアプローチとは」
歯科関係者向けで少しお話も難しくなりました

みなさんはカイスの輪というのをご存知ですか?

虫歯になるには4つの要因がそろわないと発生しないのです

・歯 歯のないところに虫歯はできませんよね
・むしば菌 むし歯菌(ミュータンス菌)は口の中に常に生息する口腔常在菌なんです。人間は動物である以上、菌と共存しなければ生きていけません
・糖質 むし歯菌が活動するために必要なエネルギーが糖です。特にスクロースというショ糖をむし歯菌は好みます

そして時間 この三つの要因がそろった所に時間という4つめの要因が加わるとむし歯が発生するんですね

むし歯ができないようにするには、この輪のバランスを崩してやればいいのです。

これでむし歯の原因は分かりましたね??

では今は昔に比べでむし歯になりやすいでしょうかなりにくいでしょうか??

正解はむし歯になりやすいのです

むし歯の原因がわかったのになぜむし歯になりやすいのでしょうか??

一つ目は高齢出産の増加により染色体異常が増加したことにより歯の質の弱いお子さんが増えました
高齢出産により遺伝性疾患のリスクが上がるそうです
遺伝性疾患の25%に歯の異常(歯がもともとない、歯の質が弱いなど)があると報告されています

二つ目は日常の中で糖質を摂る機会が増えすぎてしまったことです
特に気になったことはペットボトルの普及によりだらだら飲みが増えてしまいました
一部のお話でもありましたがペットボトルの一口は間食一回と思っていただいたほうがいいかもしれません
むし歯を考え代用糖を取り入れてもらうことも有効ですが摂りすぎるとおなかが緩くなり下痢を起こしやすくなりますので注意が必要です

むし歯にはなりやすくなりましたがむし歯の数減っています

フッ素の普及やブラッシングの大切さを知ってもらうこと、歯医者に定期的に来てもらえるようになったことが虫歯の減少に繋がったのではないかと思います

たまに食事をしてすぐに歯みがきをするのはよくないといわれることがありますがそれは迷信だと講師の先生はおっしゃっていました

酸蝕症の方など一部の方には歯みがきのタイミングなど気を付けていただくことがありますが

一般的にはお食事の後にすぐ歯みがきをしていただいて大丈夫ですとのことです

少しでもみなさんのむし歯が減りますように

参加者 二之夕 小澤 三輪 服部

四日市の歯医者|歯科診療所ひまわり

日付:   カテゴリ:スタッフブログ, ひまわり勉強報告